2023年2月15日水曜日

猫が教えてくれたこと―「愛は永遠である」

Jamie Obakponovwe(アメリカ)

 

新しい家と仕事のリズムに慣れてきた頃、夫と私は姉妹である2匹の仔猫、ウィルマとルイサを迎え入れました。彼女たちは瞬く間に私たちの暮らしに光をもたらし、それぞれに特別な方法で絶えることのない無条件の愛を与えてくれました。

ウィルマは活発なおてんば娘である一方で、ルイサはおとなしく、穏やかに周囲の様子を見守るような猫でした。ルイサはよく、ランプ・シェードの下に、スッと背筋を伸ばして座って、静けさと充足感を体現していたものでした。




そんなルイサが突然、亡くなってしまったのです。夫と私は心が壊れそうなほど、打ちひしがれました。いつも、そこにいた彼女は、突然いなくなってしまったのです。それからの数週間、私は振り払うことのできない悲しみの中にいました。彼女のことが頭から離れず、どれだけ彼女を愛しているか、そして彼女が私たちの人生にやっててくれたことにどれだけ感謝しているかを伝えるチャンスを、たった一度でいいからほしい……と思いました。

そこで私は、スピリチュアル・ガイドであるマハンタに助けを求めました。どのようにしてつながるのかはわかりませんでしたが、私はガイドであるマハンタに身をゆだね続けました。


 ひな鳥からのサプライズ

ルイサが亡くなって数ヶ月後のある土曜日の朝、夫がランニングに行こうとして家を出ました。その1分後に玄関のベルが鳴りました。ドアを開けると、夫が立っていて、地面を指さしながら、「このひな鳥を助けなくては」と言いました。

木の下に、ひな鳥が背筋をのばしてじっとしていました。羽根が生えそろっていたので、木から落ちたばかりで怪我はしていないのだろうと思いました。

よく見てみようとそばに寄って顔を近づけても、ひな鳥は全く平気な顔をして、元気そうです。でも、怪我をしているかもしれないと、私はタオルと箱を探しに家に入りました。

戻ってくると、ひな鳥はまだ木の下にいました。私はそっとひな鳥を抱き上げ、肩にのせてみました。ひな鳥は私に抱かれて満足したようで、私の肩に寄りかかってきました。

この時、私はこのひな鳥と一緒に座って、次に何をしたらよいか、考えることにしました。私は静かに「HU」(ヒュー)を唱え、心を落ち着かせました。このひな鳥を助けるために次に何をすべきか、マハンタの導きを求めました。

その後、ひな鳥を箱に入れ、家に戻ってオンラインで調べてみると、ひな鳥を木に戻して、母鳥に任せればよいのだと分かったのです!

どこへ行ったの?

私が外に戻ってきた時には、箱の中は空っぽでした。私は中庭の家具の下や茂みの中を探しました。最初に鳥を見た木の下を、さらに庭も探してみました。しかし、どこにもいないのです。

振り返って中庭を歩き始め、上を見ると、あのひな鳥が木の上で静かに座っているのに気づき驚きました。どうやって木に登ったのだろうかと思いましたが、やはり怪我はしていないようです。

木に近づいていくと、ひな鳥は枝を飛び降りて、私たちのすぐそばまで近づいてきました。そして、ひな鳥はほんのちょっと首をかしげ、私たちは見つめ合いました。




ひな鳥が私を見ている間、私の心は愛で満たされました。私にとって、愛を感じる事は、常にマハンタの存在を示すサインなのです。突然、私は 「ルイサ?」と言いました。

ひな鳥はそれを認めるように首を伸ばし、うなずいたのです。

私は、にわかには信じられない思いで、「ルイサ、本当にあなたなの?」と尋ねました。

ひな鳥はもう一度小さな首を高く伸ばし、再びリラックスして私を見つめました。私の心は愛でいっぱいになりました。ルイサはまさに今、私の目の前にいると知ったのです。ルイサが、いつもリビングのランプの下に座っていたように、そのひな鳥も背筋を伸ばして座っていたのです。

時は止まったままでした。魂と魂の間で、愛の想いが私たちの間を行き来しています。私はようやく、心の中にあるものをすべて彼女に伝えることができました。どれだけ彼女を愛しているか、彼女が神聖な愛について教えてくれたことにどれだけ感謝しているか、そして彼女がこの小さな鳥の体で、新しい自由を体験するのを見て、どれだけ幸せかを伝えました。


私の証明

ルイサが猫だった頃、お腹を撫でられるのがとても好きだったのをふと思い出しました。今でも好きなのだろうかと思い、そっと優しくなでてみました。ご覧のようにルイサは今でもお腹を撫でられるのが大好きでした!


しばらくお腹を撫でていた後、私は木から数歩下がりました。母鳥が彼女のもとに飛んできました。枝から枝へと小鳥の親子は互いに追いかけて木の上まで行き、そして飛び去っていきました。

この経験から、何週間も抱えていた悲しみが晴れました。私はすべてが本来の場所にあることを実感しました。

今でもルイサに会いたい気持ちはありますが、今は彼女のことを考えると楽しい思い出が蘇り、この瞬間を共有できたことを感謝しています。私は、私たちの愛は、ソウル(魂)として永遠であることを知りました。


英語版: A Cat Teaches that Love is Eternal


2 件のコメント:

  1. 動物たちの無垢な姿にいつも癒されています。ありがとう!

    返信削除
  2. なんて、すてきで愛にあふれた「証明」なのでしょう!

    返信削除