Sri Harold Klemp著
これは、ある獣医と猫、そして動物に特別な関心を持つエック・マスターのプラジャパティ[ECK
Master Prajapati]の話です。
物語は 「マイク」 という若い男性から始まります。彼が自転車で浜辺に行くと、サーフ・ボードを見つけました。周りに誰もいなかったので、彼はそれを家に持ち帰り、インターネットの求人・探し物サイトにいき、「落とし物:サーフ・ボード」と投稿しました。
しばらくして、ある獣医から電話がありました。獣医はサーフ・ボードが彼のものと確認し、受け取りの手配をしました。そして、マイクはサーフ・ボードを獣医に届けに行きました。獣医の先生は、「ケン先生」と呼ぶことにしましょう。ケン先生はマイクに、「もしあなたの家族がいつか私の助けを必要とするようなことがあれば、割引をしますよ。」と言いました。
それから間もなくして、マイクの家の猫が重い病気になりました。彼らはこの獣医からの申し出を覚えていたので、猫のシンバを先生のところに連れて行きました。診察室に入ってきた先生は猫を見て、「この猫は重症ですね」と言いました。先生には、猫の体をあちらこちら調べなくても、身体のいたるところに痛みがあるのがわかりました。
ケン先生は「私はエネルギー療法[Energy Medicine]を実践している数少ない獣医の一人なんですよ。」と言いました。
このようなエネルギー療法は、遠隔治療とも言われ、カイロ・プラクティックやヒーラーが行うものです。とても効果的ですが、患者を選ぶことがあります。猫がこのような治療を受け入れる事ができるのは、エネルギーにとても敏感だからなのだとおもいます。
シンバが治療を受けている間、マイクの父親はエック・マスターのプラジャパティのことをすべてケン先生に話しました。
次の日、マイクの母親の「アン」がシンバを訪ねてきました。彼女はシンバがひどい状態になっているのを見て、泣き出してしまいました。
ケン先生が部屋に入ってくると、先生はプラジャパティについていろいろな質問を始めました。そして、プラジャパティについて説明し始めました。「プラジャパティは昨夜、夢の中で私のところに来ましたよ。心配しないでください。彼は、全てがうまくいくと言っていましたよ。」と言いました。
3日後アンは再び先生のところへ行きました。先生は「血液検査の結果が出ました。コンピュータを見る前に、プラジャパティが今にここにいるかどうかを確認しましょう。」と言いました。彼は目を閉じてコンテンプレーション(スピリチュアルな観想)を行い、エック・マスター[ECK Master]が今ここにいることを確認していました。そこでアンは目を閉じて、神への愛の歌である「HU(ヒュー)」を唱え始めました。同時に、ケン先生はプラジャパティに呼びかけました。
少しすると、ケン先生は目を開けて、「彼はここにいますね。肌が、ぞくぞくしています。私は彼の存在を感じますよ。あなたはどうですか?」
アンは 「はい、彼はここにいます。
」と答えました。
それから、ケン先生は、くるりと背なかを向けてコンピュータに向かい、血液テストの結果を見ました。そして、満面の笑みで振り返って、「血液検査はすべて問題がありません。すべて正常です。もうシンバを連れて帰っていいですよ。」と言いました。
ここでのスピリチュアルな学びは、愛はとても強いということです。愛は、聖霊であるエック[ECK]を通して私たちに手を差し伸べることができるということです。
エック・マスタ-であるプラジャパティの話をしましたね。それは、聖霊に協調しているマスターという意味なのです。この聖霊の愛がエック・マスターのプラジャパティを通して、私達の最も小さな生き物の中の一匹を世話するためにやってきたのです。そして、人生とはこのようなものなのです。
- The Master's Talks in A Year of Creativity—2009-10 から抜粋しました。
英語版: A Spiritual Master Helps a Veterinarian