Linda Anderson, United States
猫に「飼われた」ことがある人なら、猫との友情がない生活など、考えられないことが分かるでしょう。私たちが最後に飼っていた猫、カドルズは18歳で亡くなりました。彼女がいなくなった悲しみから癒されて、新しい猫の養子縁組を考え始めたのは、1年後のことでした。
でも、私たちの家族にはどんなタイプの猫がベストなのでしょう?より多くの愛を互いに与え、受けとり、そして私たちの心を開くのは、どんな猫なのでしょう?
私の家には、12歳のまだ元気なコッカー・スパニエルがいます。前の猫は、犬に追いかけられるのが好きじゃないと彼に分からせるために、引っ掻いたり、シャーという音を出してヒステリーを起こしていました。
そして我が家のオカメ・インコ、サンシャインは26歳。彼は、鳥かごの上にサッと飛び乗ってくるような若い猫は、間違いなく求めていません。
猫の救助隊はシニア猫の里親を探すのにとても苦労しています。人々は可愛い仔猫を探しているからです。
私たちの家族が高齢であることと、シニア猫の里親探しが難しいという状況を考えて、私たちは、シニア猫を探すことにしました。
どこで、助けをもとめられるのか?
私たちはエッカンカーのメンバーなので、夫のアレンと私は、エック・マスター達に助けを求め、助けてもらうことの素晴らしさをよく知っています。エック・マスターとは、より多くの愛がその人の人生に入ってくるのを妨げる障害を取り除くことができる、スピリチュアルなマスター達のことです。そしてプラジャパテイは、動物を助けることを使命とする エック・マスターです。私は、プラジャパテイと私の内なるガイドのマハンタに、高齢なアンダーソン家にぴったりのシニア猫を探してくれるように頼みました。
数ヶ月間、アレンと私はペットとのマッチング・サポート・サイトをインターネットで探し回りました。動物はスピリチュアルな存在なので、他の魂と契約をして、お互いに成長していくことがわかっています。人生のこの段階で、どの魂が私たちと一緒に暮すことになっているのでしょう?私たちは車で動物保護施設を訪れ、ケージの中で待っている猫や、お世話をしている素晴らしい人たちの家を訪ねました。しかし、どの子も私たちには合わないように思えました。
ある夜私は、夢の中で、美しい毛足の長いグレーの猫を抱いていました。猫は神の愛の光で輝くエメラルド・グリーンの瞳で私を見つめていました。自分の内側から、「これは、あなたの猫です」という声がきこえてきました。
どこに行けば、この魅力的な生き物を見つけることができるのでしょう?
ペットの里親募集サイトを調べてみると、夢で会った猫に似ているような猫が見つかりました。このかわいそうな猫は、グレーのもじゃもじゃの毛を全部カットしなければいけない状態でシェルターに連れて来られたので、見分けるのが大変でした。3ヵ月間彼女の毛は、完全には元には戻りませんでした。彼女は短い間に多くの経験をしました。家を失い、一緒に連れて来られた親友猫ともお別れをし、歯を抜かれて、毛までも失ってしまったのです。
このシェルターは、新しい家族が必要な猫にプライドをもってベストな治療をする動物病院が運営していました。捨てられた猫は深刻な健康上の問題を抱えていて、そのためには高額な医療費がかかるため、素晴らしいサービスを提供しています。その動物病院は、私の職場の近くにありました。
初夏のある日、猫好きの同僚マイケルと私は、昼休みに車でグレーの猫に会いに出かけたのです。
あなたがあの猫なの?
マイケルと私が仔猫たちのいる部屋に入ったとき、私が見た写真のグレーの猫は、部屋の隅にあるカーペット敷きの背の高い家具(仔猫用の家)から飛び降りてきました。まるで旧友に再会したかのように、私に駆け寄ってきたのです。私は彼女こそ、夢で私が抱いた猫のように感じました。
私たちはお互いに魂として分かりあっていたのでしょうか?彼女も、私を夢に見ていたのでしょうか?
「Animals
are Soul Too!」の中で、ハロルド・クレンプはこう書いています。
動物たちは、私たちの助けが必要なため、私たちを探してくることがあります。彼らは、そばにいる人が神聖なスピリット、神聖な愛に心を開いているか、感じることができるのです。動物は魂です。内側からの声や直感に従っているのかもしれませんし、夢の中で学んだことを行動に移しているのかもしれません。
そう、動物も夢を見るのです。
「ミス・グレイ」
受付の人がグレーの猫の名前を教えてくれました。私はその名前はひどいな、と思い、彼女の個性には、全く合っていないと思いました。私はその名前で呼ぶのはやめて、今のところは「ミス・グレイ」と呼ぶことにしました。
私が小さな部屋のベンチに座ると、10匹ほどの猫が集まっていました。ミス・グレイを見つめると、私と同じぐらい熱いまなざしをこちらに向けています。すると、仔猫の三毛猫がすぐに私の隣に陣取りました。そして私の足に擦り寄り、いかにも愛嬌のある仔猫であることを見せ始めたのです。
使命を果たした小さな三毛猫は、床に飛び降りていきました。彼女は、かくれんぼができるような長いシワのよった筒に気を取られてしまいました。ライバルが私の愛情を勝ち取っているのではないかと感じたミス・グレイは、前足で筒の端を塞ぎ、仔猫が外に出られないようにしました。ミス・グレイは、私は彼女だけものだと、サインを送っているようでした。
ミス・グレイにHU(ヒュー)を歌う
ECK(エック)では、魂の繋がりを照らすスピリチュアルなテクニックをたくさん学びました。悩みがあるとき、問題を解決したいとき、私はHUを唱えます。何十年もの間、私は動物たちに「HU(ヒュー)」を唱え、その反応を見て喜んだり驚いたりしてきました。
マイケルはロビーに行き、私はミス・グレイや他の猫たちだけになりました。「私と一緒に家に帰りたい?」と彼女に尋ねてみました
私はミス・グレイに我が家の犬と鳥、夫について話をしました。そして、HU(ヒュー)を唱えました。ミス・グレイは私がHU(ヒュー)を唱える1~2分の間、強い眼差しで私を見上げていました。その時、彼女から「はい、私はここから出る準備ができています。ええ、私は家の窓から鳥を見たことがあります。犬っていうものが何かは、わかりません」というメッセージとイメージをはっきりと感じ取ったのです。
獣医技術者が部屋にやってきて、ミス・グレイの過去を話してくれました。彼女によると、この猫はとてもシャイ(引っ込み思案)だったそうで、それには驚きました。私が部屋に入ってきたとき、彼女は部屋を横切って飛び降りてきて挨拶しに来たし、三毛猫の仔猫の気をそらし、負けまいとしていたではないですか。彼女は「シャイと呼ばれる猫じゃないわよ」、とはっきり示してくれたのです。
彼女は夢で出会った猫でしたが、シニア猫を家に迎え入れる重大な決断は夫と話し合わなければいけないと説明しました。獣医には、里親募集の申し込みをすることを伝えました。もし、私たちが休暇から戻ってきて、1週間後にミス・グレイがまだいれば、アレンと私はきっとこの子を養子にするだろうと考えていました。
獣医は、ミス・グレイを腕の中にすくい上げました。猫の爪が彼女の袖に引っかかると、獣医はこの子には爪の手入れが必要だと言いました。獣医は、恐ろしい爪切りをするためにミス・グレイを連れて行きました。
その時の彼女のがっかりした悲しい表情と、心の奥底からの苦しげな鳴き声に、私は胸が締め付けられそうでした。あとでマイケルが言うには、このかわいそうな反応は、劇や小説の「すべてが失われた」という場面を思い起こさせたといいました。この時ミス・グレイは、もらってくれる家が見つかったという望みが奪われてしまったと、思ったようでした。
もう一つの夢
私は、ミス・グレイを養子にすることが私たちのために本当に良いことか、わかるようにもう一度サインをくださいと、マハンタに頼みました。
休暇から戻った夜、私は何年も忘れていた歌が頭の中で流れているのを聞いて、目を覚ましました。その歌詞は、"The
sweetest thing I've ever know is loving you." (私が知っている中で最も甘美と感じることは、あなたを愛すること)でした。
翌朝、私と夫はシェルターに戻り、ミス・グレイを養子にしました。養子縁組の書類を書くために待っている間、アレンは猫達の訪問部屋の窓を覗きました。ミス・グレイはドアのそばでじっと待っていました。彼女は私たちが迎えに来ることを知っていたのです。私たちが彼女を家に連れて帰るために猫用のキャリーを床に置くと、彼女はすぐに駆け寄ってきました。
受付では、猫に新しい名前をつけるかどうか尋ねられました。私は「はい」と熱意を込めて答えました。「彼女の名前はスウィーティーです」。
私たちはスウィーティーを少しずつ我が家の犬と鳥に紹介しています。この移行期間中、我が家の2階で、スウィーティーは、猫ならではの隠れ場所を見つけています。彼女は、新しい家の景色、音、初めて出会う物事にゆっくりと順応しています。
家に来て2日目の午後、私は彼女のグレーの毛をブラッシングしながら「HU(ヒュー)」を唱えてあげました。彼女は初めてゴロゴロと喉を鳴らしました。
私たちは、スウィーティーが彼女の新しい名前にぴったりだと感じています。
乞うご期待!
コンテンプレーション(スピリチュアルな観想)の種
新しい家族としてのペットとスピリチュアルな体験をしたことがありますか?
英語版: Bringing Home a Senior Cat