2022年6月24日金曜日

犬も魂

Alex Mendiola   (カナダ)

 

人生は、私の意識と人生を完全に変える思いがけない贈り物をくれました。一匹の犬が、犬もソウル(魂)であり、輪廻転生は実在するということを教えてくれたのです。

バンクーバーからトロントに戻ってきたとき、私は初めて犬を飼うことを夢見ていました。ぴったりの犬がやってくる予感がしていたのです。

引っ越して間もない頃、ジャーマン・シェパードとマラミュートのミックスの仔犬を見に行くように言われました。私は母に仔犬の写真を送りました。母は、私が「犬を飼うんだ」と言ったとき躊躇していましたが、写真に写っている一匹だけ茶色の仔犬が気に入ったようでした。

仔犬に会いに行ったとき、私は何の期待もしていませんでした。そのうちの1匹を手に取ってみて、「かわいいけど、この子じゃないな」と思いました。

そして、母が写真で気に入っていた茶色の仔犬を手に取りました。その仔犬は、すぐに私の指を舐め、私の腕に寄り添ってきました。私の心は大きく開かれました。私は自分の犬を見つけたのです。

私はこの子を「チイ」と名付けました。彼女はこの名前を言うたびに私にウインクして応えてくれました。


チイが明かす目的

チイが帰宅した翌日、彼女は血を吐きました。私は彼女を急いで動物病院に連れて行きました。獣医は「仔犬にとって致命的なウイルスに感染しているかもしれない」と言いました。そこで、治療のために彼女をクリニックに預けました。

その夜、ベッドに横たわりながら、「もし、この日のためにチイと一緒にいることになったのなら、それは神様からの素晴らしい贈り物なのだ」と思いました。私とチイが共有した愛に感謝しました。

チイは寄生虫に感染していたことが判明し、回復しました。しかし、次の年にはさらに大きな不安が襲ってきました。私とチイは何度も獣医に足を運びました。彼女の健康問題を解決するために、私はたくさんのお金を費やしました。獣医、自然療法士、カイロプラクチイック師、専門家などの優れた医療従事者たちが、チイの身体的問題に対処するために助けてくれました。アニマル・コミュニケーターは、チイのソウル(魂)と私のコミュニケーションの架け橋となってくれ、共に困難に立ち向かいました。

チイは、私の怒るツボを心得ていました。彼女は眼鏡を噛んだり、長い散歩の後でも家の中で用を足したりしました。私はアニマル・コミュニケーターを使って、「どうして僕の人生を大変にするの?と尋ねました。

チイは「あのね、アレックス、あなたは透けて見えるグラスのようなものよ。でも、内側は掃除する必要があるの」と答えました。

今となっては、私の精神的な成長を早めるためのチイの目的がわかります。しかし、当時の私は、彼女が私の人生に干渉してくることを完全には受け入れていませんでした。

チイの旅に訪れた辛い出来事

チイが1歳になったとき、彼女はてんかんを発症しました。彼女は膨大なネット・ワークを持つ医療機関で治療を受け、しばらくは回復しましたが、次第に発作が激しくなり、回数も増え時間も長くなっていきました。私は彼女を失うことを恐れ、絶望的な気持ちになりました。何をやってもダメだったのです。

アニマル・コミュニケーターとの継続的なセッションの中で、私はチイに、毎日何度も激しい発作が起こるということは、君が安楽死しなければならないということだと話しました。私は「 この体を離れる準備ができているかい?」と尋ねました。

チイは「私が去らなければならないなら受け入れるわ。でも、私がいなくなっても、私が教えに来たことを学ぶと約束して」と答えました。私はそれが何なのかわかりませんでした。

私はまた、「肉体を離れるとき、君はどこにいたいの?獣医さんのところ?それとも家の中?」と尋ねたところ、彼女は、「仲間がいれば、どこでもいい」 と答えました。

私とチイは、彼女を眠らせる前に、あと2日一緒に過ごす計画を立てました。最後の日には、私は彼女に細心の注意をはらい、彼女を愛しているチイの友人が、さよならを伝えられるようにしました。

チイの願いを叶えるために

次の日、私が仕事から帰ってくると、チイが泣いていました。発作で足に傷を負ってしまったのです。どうしようかと考えていると、数分後、チイを愛する人たちが家に集まってきました。私は、その中の一人を招待したことを忘れていました。そして、その人は、チイを大切に思っている人たちを連れてきてくれたのです。

慌ててアニマル・コミュニケーターに電話して、チイに「そろそろ眠る時間です。私たちは、みんなあなたと一緒にいますから」と伝える手助けを頼みました。

「でも、もう一日って約束したじゃない!」

「そうだね、ベイビー、でも君は行くときにはみんなと一緒にいたいと言っていたよね。エックは私たち全員を集めてくれたよね。私たちが君と一緒にいることが大事なんだよ」と答えました。

チイは黙っていました。

チイの死は、(エッカンカーでは、死を”translate”「移行する」と言い、魂が肉体から高次の次元に移ることを意味します)この魂にとって重要な通過儀式になると感じました。その瞬間、私は心の底から、死は失うことではなく、魂の自由への入り口であることを知りました。チイの体という殻はもう機能しておらず、彼女に痛みと苦しみを与えていました。

「私たちは君をとても愛しているよ、チイ」

「私も、あなた達を愛しています」と彼女はいいました。

別れの挨拶

クリニックに行く前に、私はもう一度、チイが大好きなドッグ・パークに連れて行きました。私はこの犬への愛と、彼女の人生への感謝の気持ちを感じました。車の中では、スマホの「HU(ヒュー)アプリ」で録音した「HU」の歌声を流していました。チイにそっと「HU」を唱えました。まるで愛のブランケットに包まれているかのようでした。

クリニックに到着すると、私たち家族はチイと一緒にたくさんの写真を撮り、チイにハグとキスをしました。私が待っている間、獣医の技術者たちは処置の準備のために彼女を奥の部屋に連れて行きました。戻ってきた彼女は、キャット・フードを与えられたことに喜んでいました。

チイは、これから起こることには目もくれず、今この瞬間を純粋に生きていました。最後の瞬間、私は後ろから彼女を抱きしめ、彼女の心臓に手を当てました。私の他の家族もすべての愛を捧げました。私はHUを優しく唱え、神聖な愛の流れに身を任せました。

彼女の最後の鼓動が止まったとき、私は自分の肌に電気のようなざわめきを感じました。部屋はたくさんの愛で満たされ、まるで夢の中にいるかのようでした。私はチイの体を見ました。彼女はもうそこにはいませんでした。私は彼女の存在をはっきりと感じていたので、思わず微笑みました。チイは体だけの空っぽの殻ではなく、私たちが本来持っている永遠の存在であるソウル(魂)だと感じて。

帰宅

家に帰ってからの、チイのいない新しい生活に慣れるのはとても大変でした。これまで慣れ親しんできた無条件の愛情を与えてくれる存在がいなくなったのですから。ただ、私は日を追うごとに、心の中が、ワクワクするような感覚で、彼女の愛を感じ続けました。

チイが去ってちょうど2週間後、彼女の愛を感じることが突然できなくなりました。

私はすぐにHUを唱えて、スピリチュアル・エクササイズをしました。コンテンプレーション(スピリチュアルな観想)中にスピリチュアル・アイ(霊眼)を通して、黒い子豚のような仔犬を見て、「チイはすでに生まれ変わっている」という言葉を聞きました。仔犬は12月2日に生まれました。彼女の写真は数日後にKijiji(カナダのオンライン広告サイト)に掲載されていました。

数日後、Kijijiの広告サイトのリンクをクリックすると、夢と同じように、子豚のような犬の写真が表示されました。この子は12月2日生まれのジャーマン・シェパードの純血種のメスでした。驚きました。

とはいえ、チイのことで精神的に辛い思いをしたことや、世話をすることで不安や出費があったことを考えると、まだ心の準備ができていませんでした。自分のことに集中する時が来たのだと思いました。他の犬を飼うのは数年後にしよう。

それから数週間、私はずっとチイの夢を見ていました。チイの魂が、彼女を家に連れて帰るように言っているのだと思いました。私はエックに、仔犬を見に行ったほうが良いのであれば「チイ」という文字を見せてサインを出してくれるように頼みました。

その後すぐに、ミス・ユニバースのコンテストを見ましたが、優勝者の後ろのバナーに「Chi」の文字が印刷されていました。そして、「Chi Asian Tapas」や「Chi Ramen」など、「Chi」という言葉が店名に含まれているレストランを目にするようになりました。

私は仔犬を見てみることにしました。

これはきみ?

その仔犬たちが住んでいる家に着いたとき、私は混乱しました。どの仔犬も同じように見えたのです。しかし、9匹の仔犬のうち、1匹だけが私の指を舐めて私に注目してくれました。その子は、私が夢やKijijiの投稿で見た子だったのです。

私はその仔犬を抱き上げ、赤ちゃんのように抱っこしました。彼女は私の腕に寄り添い、ため息交じりの声をあげ、片目をゆっくりと開け、そして眠りにつきました。

その仔犬の飼い主さんにチイの話をしたところ、彼女は、「家族はその犬を飼いたいと思っていたの。でも、私は子供たちに、『あの子はダメよ。もし他の人が彼女を欲しがっているなら、一緒にいるのは運命なのだから』と言ったの」と話してくれました。

彼女の名前は今、強さを意味するブリアという名前になっていますが、これはぴったりだと思いました。アニマル・コミュニケーターのおかげで、このソウル(魂)と、チイの生まれ変わりなのかどうかを話すことができました。ブリアは彼女に言いました、「どうして彼は自分を疑い続けるのかしら?彼はもう私だとわかっているのに。私たちにはやるべきことがたくさんあります。」と答えました。


 ブリアとの生活

ブリアを迎え入れてから1ヶ月後、私たちが寝ているときに彼女は発作を起こしました。呼吸が苦しそうだったので、チイを眠らせたのと同じ救急病院に連れて行きました。興味深いことに、このサイクルは繰り返されています。しかし今回は、ブリアの肺のバイタルが良好で、クリニックが満員だったため、私たちは別のクリニックに向かいました。ブリアはそこで肺炎の治療を受け、回復しました。

チイと同じように、ブリアもてんかんを患っており、完全に治すことを目指しています。獣医はブリアにある栄養補助食品を勧めました。それは、私へのプレゼントにもなりました。私は人間用に作られた同じサプリメントを摂取することで、10年間抱えていた健康問題を克服したのです。

私はまた、死への恐怖からも解放されました。ブリアとチイは、愛が魂を人生ごとに再び結びつけることを教えてくれました。輪廻転生の現実を意識的に認識することは、とても大きな贈り物です。

この親愛なるソウル(魂)は、私の人生を完全に変えました。今では、魂に対する神の愛をもっと受け入れることができるように、聖なる魂が私の人生のすべてを優雅に整えてくれたことがわかります。

 

英語版: Animals Are Soul - Dogs Are Soul Too 

 

1 件のコメント:

  1. 私も、亡くなったペットと再び会いたいと思いました。たくさんの愛をありがとう!

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